男女共同参画の視点で防災を考えよう!

  中央市男女共同参画委員会では、男性の目線だけではなく「女性の視点を取り入れた防災・減災の体制づくりの推進」を行っています。

  災害時には、日常生活の中で無意識に受け入れられている「男性はこうあるべき」「女性はこうあるべき」といった性別による役割分担がより強く表れる傾向があります。しかし、災害時こそ多様な立場や考え方を尊重し、互いに協力し合うことが大切です。

  そのためには、平時から家庭や地域において、性別にかかわらず誰もが支え合える関係を築いておくことが必要です。たとえば、家事や育児を家族全員で分担したり、地域の防災活動にさまざまな人が参加したりすることが、災害に強い地域づくりにつながります。

  性別にかかわらず、一度、防災について考えてみましょう！

下記回答フォーム（Googleフォーム）から防災に関するアンケートを実施しています。

性別にかかわらずさまざまなご意見をお聞きしたいので、お気軽にお答えください。

  非常持ち出し袋の中身が、男性中心の視点で準備されると、女性や乳幼児、高齢者に必要な物（生理用品、授乳用品、介護用品など）が不足することがあります。こうした視点の欠如は避難後の生活に大きな影響を与えます。誰か一人に任せるのではなく、家庭内で話し合いながら準備をしていきましょう。

  妊娠中の女性や介護を担っている人は、避難準備において特別な支援が必要ですが、そうした配慮が欠けてしまっていることがあります。災害時こそさまざまなニーズに応えていかなければいけないので、準備段階から多様な視点を取り入れることが重要です。

  災害が原因で水道が止まった場合、トイレはすぐに使えなってしまいます。使えるトイレがないと、衛生が悪くなったり体調をくずしたりすることもあるので、いざというときに困らないように事前の準備が大切です。

  仮設トイレや衛生用品などの支援物資は、すぐには届きません。過去の災害では、数日間トイレが使えず、近くの空き地や車の中で用を足すしかなかったという事例もあります。

  男女別のトイレの設置やプライバシーの確保、清掃ルールの共有など、性別や年齢に応じた配慮が求められます。また家庭内でも、携帯トイレや消臭袋、生理用品や尿取りパッドなどを備えておくことで、いざというときに安心して過ごせます。誰か一人に負担が偏らないよう、使い方を家族で共有し、誰もが使いやすい環境を整えることが大切です。