児童虐待

児童虐待は社会全体で解決すべき問題です。連絡は義務です、秘密は守ります!
虐待の早期発見には、地域にお住まいのみなさんに通告してもらうことがとても重要です。
これは、すべての国民に対し速やかに、通告することが法律によって義務付けられています。
そして、連絡した人の秘密は守られ、情報が間違いであっても責任は問われません。
虐待を受けたと思われる子どもを見つけたときや自身が出産や子育てに悩んだときには、市(子育て支援課)もしくは中央児童相談所に連絡して下さい。
また、通告は子どもを虐待から守るだけでなく、子育てに悩みや負担を抱える養育者を助けることにもなるのです。
児童虐待とは
子どもの虐待とは、本来、子どもを守る保護者(親や親代わる養育者)が、子どもの身体や心を傷つけることをいいます。
子どもへの虐待は大きく4つに分類されますが、これらが重複して起こっていることが少なくありません。
身体的虐待
殴る、ける、投げ落とす、溺れさせる、異物を飲ませる、戸外に締め出すなど。→後遺症を残したり、死に至ることも。
ネグレクト
子どもを残したまま外出をする、家に閉じ込める、病気やけがをしても病院へ連れて行かない、適切な食事を与えない、ひどく不潔なままにする、同居人による虐待は保護者のネグレクトなど→ 発達・発育が遅れたり、栄養失調や脱水症状などから死に至ることも。
性的虐待
子どもへの性交、性的行為の強要、性器や性交を見せる、ポルノグラフィーの被写体に子どもを強要するなど→異性への嫌悪感を植えつけるなど子どもの心身に大きな傷を与えます。
心理的虐待
言葉によるおどし、子どもの心を傷つけることをいう、無視や拒否的態度をとる、兄弟間での差別的扱い、子どもの目の前で配偶者などに暴力をふるう(DV)など→ 子どもの心に不安やおびえなどを引き起こす。
山梨県の児童虐待相談の現状
主たる虐待者は、実母が一番多くを占めました。
子育ての大半は母親に任され、母の心身への負担が大きくなっています。また、核家族化や地域のつながりが薄いことで、子育てが孤立しやすくなします。育児への不安や負担感が大きくなり、誰もが、虐待を引き起こす原因を持ち合わしています。
これって「しつけ」? それとも「虐待」!?
しつけとは、基本的な生活習慣や社会のルール・マナーなどを身に着けるよう働きかけることです。これは、子どもの発達や理解度に配慮しながらしていくもので、暴力などで従わせて行うものではありません。
体罰の正当化:例 叩いてしかる
暴力は歯止めが利かなくなり、エスカレートする危険があります。また、取り返しのつかない事故を引き起こすことも。
言葉の暴力:例 ほかの子と比べて責める
言葉によるおどしは、恐怖感を植えつけ、同時に子どもの自尊心を奪ったり、周りの人への信頼感がはぐくめなくなってしまいます。
発達を無視した無理な要求:例 年齢不相応な早期教育を要求する
子どもの成長や発達にとって好ましくない養育態度など。
保護者にとっては「しつけ」のつもりでも、子どもにとって有害ならば、「虐待」になります。虐待はどのような理由であっても許されるものではありません。
周囲で子どもの虐待が疑われる、こんな様子がありませんか?
子どもが何となく変だな?
親のようすが変だな?
親子のようすが変だな?
地域で 「気づいて 知らせて 見守る」
「虐待かな?」と思ったら・・
「虐待を受けたと思われる子ども」を見つけたときには、ためらわずに子どもを虐待から救うための行動を起こすことが大変重要です。通告者の秘密は守られますので、虐待を受けていると思われる子どもを発見した場合は、直ちにご連絡ください。もし虐待ではなかったとしても、通告をした人が責任を問われることはありません。
子育て中の皆さんへ
親は夢を持って子育てを始めます。けれど、いざ、子どもと向かい合い、子育てに追われる毎日の中で、あるいは仕事との両立で、イライラを募らせ「こんなはずじゃなかったのに・・」と落ち込むこともあります。それは、母親、父親もぶつかる壁です。失敗を繰り返しながら、親も子どもと一緒に育っていきます。皆さんの子育てを応援したいという方が地域には大勢います。まわりの人の協力を得ることも大切です。是非、ご相談ください。
相談(問合せ)先
○全国共通ダイヤル
189 (いちはやく)
○中央市 こども健康部 子育て支援課 子育て支援担当(こども家庭センター)
055-274-8585 (平日 午前8時30分~午後5時15分)
○中央児童相談所
055-288-1561
関連リンク
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こども健康部 子育て支援課 子育て支援担当(こども家庭センター)
〒409-3892 中央市臼井阿原301番地1
電話:055-274-8557
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