中央市で活躍している人を紹介します!
内田傳(うちだつたえ)さん
内田さんは花き栽培農家で、市内で胡蝶蘭や洋ランの栽培、北杜市で夏イチゴの栽培などをされています。
花き生産者団体の要職も務め、洋ランの高品質化などに貢献したほか、ピラミッドアジサイ(ふじさんアジサイ)の生産拡大に尽力されました。
また、内田さんはこれらの功績が評価されて、令和2年に公益社団法人大日本農会が実施する「令和2年度農事功績者表彰」において「紫白綬有功章(しはくじゅゆうこうしょう)」を受章されました。
農事功績表彰
「紫白綬有功章(しはくじゅゆうこうしょう)」とは
農事改良の奨励または実行上顕著な功績をあげ、地域農業の発展に貢献するとともに、現に農業経営に従事し、相応の所得を得ている者を表彰するもの。
主催:公益社団法人 大日本農会(総裁:秋篠宮文仁皇嗣殿下)
どのようなものを栽培していますか?
私が農業を始めたのは昭和40年頃なのですが、最初はレタスなどの野菜を栽培していました。
その後、労力的なことや規模拡大のことを考え、花き栽培を始め、洋ラン(シンビジウム)の栽培、現在は胡蝶蘭・ピラミッドアジサイ(ふじさんアジサイ)の栽培もしています。
また、北杜市の大泉の農場では夏イチゴの栽培も行っています。
紫白綬有功章の受章について
長年自分がしてきたことを認めてもらい、とても嬉しいです。
昨年の10月には、秋篠宮皇嗣殿下が農事功績者の受章者を視察されるということで、胡蝶蘭などの栽培状況についての説明をいたしました。
秋篠宮様は、品位があり言葉遣いも丁寧で花に造詣が深い方でした。栽培の大変さについてもご理解があり、とても親近感が出ました。
花き栽培をしていく中で大変だったことはなんですか?
一番大変だったのは、作る技術がなく生産が不安定だった花き農家になった最初の頃ですね。
当時、シンビジウムという洋ランの栽培をしていたのですが、その頃はシンビジウムを栽培している人が少なく、生産体系や育成のノウハウというものが確立されていませんでした。私も含めいろいろな農家さんが手探り状態で栽培をしていくしかなく、安定した生産ができるようになるまでの期間が本当に大変でした。
栽培方法については、自分自身で試行錯誤していたのはもちろんですが、ほかのシンビジウム農家さんのやり方を参考にしたり、実際に農場にお邪魔して作る技術を学ばせていただいたことで、自分なりのやり方を見つけることができました。
あの時、協力してもらったり、技術を惜しみなく教えてくれた先輩たちには今でもとても感謝しています。
やりがいを感じるときを教えてください
いま栽培をしている胡蝶蘭などをお客さんから「お祝いごとの日にぜひ使いたい」と言ってもらえるときです。
丹精込めて作ったものを、必要だと求めてもらえるのはとても嬉しいです。
お客さんからは、花が少しでもきれいな状態が保つように保存方法などを聞かれることがあるので、買っていただいたお礼も兼ねて、私なりのアドバイスさせていただいています。
これからの展望
技術的なことや物価の高騰による費用的な問題など、今、新たに花き栽培を始めるのはとても難しいことです。
なので私はこれから花き栽培を始めたい・始めたばかりの人たちが農業の一歩目で困らないように、栽培技術を教えたり、情報提供をするなどして手助けができればなと思っています。
私がここまで農業をやってこれたのも、農家の先輩などいろいろな人たちに協力してもらったおかげなので、これからの花き栽培を支えていく後輩たちのために、私が知っている限りの知識や経験をできるだけ伝えていきたいなと思っています。
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