令和5年9月1日に開会した「第3回定例議会」での市長からの行政報告及び議案の提案理由を公開します

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050901議会写真市長

本日ここに、第3回市議会定例会を招集させていただきましたところ、議員の皆様には公私ともにご多忙の中、ご出席をいただき、心よりお礼を申し上げます。

 

8月が過ぎ、朝晩は少しずつ過ごしやすくなりつつありますが、気象庁が発表した長期予報によりますと、今後も暖かい空気に覆われやすく、平年よりも気温が高い傾向が予想されております。

特に9月は、東日本や西日本を中心に猛烈な暑さとなる日もあり、厳しい残暑が続く見込みとされております。

熱中症対策と併せて、朝晩と日中の温度差により、体調を崩しやすい時期を迎えてまいりますので、議員の皆様をはじめ市民の皆様には、無理のないようお過ごしいただきたいと思います。

 

さて、本日9月1日は防災の日であり、その由来となります1923年の関東大震災の発生から100年の節目にあたります。

100年前の今日、相模湾を震源としたマグニチュード7.9と推定される地震が発生し、山梨県をはじめ、東京・千葉・埼玉などで震度6を観測したほか、広い範囲で大きな揺れが観測され、県内でも死者20名、家屋の全壊1,700棟余りの被害が確認されております。

発生が昼食の時間と重なったことから、大規模な延焼火災により被害が拡大し、死者・行方不明者が10万5千人余りにのぼる、日本の災害史上最大の被害をもたらした震災となりました。

今月号の広報ちゅうおうに、震災関連情報とともに案内をしております、内閣府の防災情報特設ホームページ「関東大震災100年」では、この節目の年に、改めて震災の記憶や教訓を継承し、一人ひとりの防災意識の向上につなげることを目的として、震災に関する様々な情報発信を行っております。

市民の皆様におかれましても、一度内容をご確認いただき、ご家族や地域の皆様と防災について考え、災害に備える機会にしていただきたいと思います。

今後も、いつ発生するとも知れない災害や緊急事態に備え、私が重点施策として位置付けております「防災・消防体制の充実」を更に前進させるため、自助・共助・公助の意識醸成を図り、それぞれが連携して防災対策に取り組み、安心して生活できる環境づくりを推進してまいります。

 

続きまして、6月の定例会以降におけるいくつかの行政報告を申し上げます。

 

まず、『リニア中央新幹線を活かしたまちづくり』についてであります。

私が公約に掲げた重点施策の一つであります「リニア中央新幹線を活かしたまちづくり」につきましては、これまで、副市長をリーダーとする庁内プロジェクトチームにおいて、関連事業や上位計画の確認、開発行為に関する課題の整理、アンケート調査の手法などについて議論を重ねてまいりました。

現在、まちづくりに関するご意見等を幅広くお伺いし、今後の検討に活かしていくために、土地所有者及び市民の皆様を対象としたアンケートのとりまとめを実施しており、また、県内外の企業ニーズを把握するための調査の準備を併せて進めているところであります。

今後は、プロジェクトチームの調査・研究の成果と、土地所有者及び市民の皆様のご意見や企業ニーズを基に、また、都市計画法に基づく区域指定、幹線道路整備計画の検討など、新規に取り組みを進めている関連施策を総合的に勘案し、土地利用の基本的な考え方をとりまとめてまいります。

引き続きスピード感を持って、新たなまちづくりの方針・方向性を示すことができるよう鋭意取り組んでまいりますので、議員の皆様におかれましてもご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

次に『中央市山梨県人会の開催』についてであります。

6月30日に、4年ぶりの対面開催となります中央市山梨県人会の総会と懇親会を東京都内で開催いたしました。

石原保郷会長をはじめとする首都圏在住の会員の皆様、市内在住の個人及び法人会員の皆様、また、ご多忙の中ご出席をいただいた、清水喜彦山梨県人会連合会長をはじめとする来賓の皆様など、合わせて37名の参加をいただき盛会に開催することができました。

議長、副議長にもご多忙のところご参加いただきましたことを、この場をお借りして改めてお礼申し上げます。

総会の後に開催した懇親会では、中央市産のワイン、とうもろこし、フルーツトマトなどの地元特産品を堪能していただきながら、お互いの近況報告やふるさと談議などで大いに盛り上がり、親交を深めていただきました。

私からは皆様に、リニア整備に伴うまちづくりの推進など、本市を取り巻く環境を最大限活用していく大事な局面を迎えていることをお伝えし、各方面からのご支援・ご協力をいただけるよう、ごあいさつをさせていただいてまいりました。

今後とも会員相互の親睦や交流を深め、ふるさとの発展につながるよう、より強固なネットワークづくりに努めてまいります。

 

次に『田富北小学校新校舎の竣工』についてであります。

令和4年2月から建設を進めてまいりました田富北小学校の新校舎が完成し、7月23日に竣工式を行いました。

新校舎が無事に完成し、皆様にご披露できましたのも、ひとえに、日頃からご支援・ご協力をいただいております関係者の皆様、また、施工に携わっていただいた業者の皆様のご尽力の賜物と心より感謝申し上げます。

また、工事期間中、近隣の皆様方には大変ご不便をおかけしました。改めて工事へのご協力に対しまして深く感謝申し上げます。

新たな校舎は、ユニバーサルデザインを推進し、インクルーシブ教育の構築に向けた「安心な施設」、環境負荷の低減に配慮した「快適な施設」を特徴とし、現在の教育施設として求められている水準を満たしているものとなっております。

今後は、仮設校舎の解体や校庭の整備など、残る事業を計画的に進めながら、当校がこの地域の教育の拠点として、児童の心身の健全な発達のため、また、市の将来を担う子ども達の健やかな成長のために、充実した教育環境を提供できるよう努めてまいります。

なお、今定例会において移転整備関連事業費の補正予算を提案いたしますので、ご審議をよろしくお願いいたします。

 

次に『(仮称)中央市デジタル田園都市国家構想総合戦略の策定』についてであります。

昨年国は、社会情勢の変化を踏まえた地方創生の加速化・深化を目的として、まち・ひと・しごと創生総合戦略を抜本的に改訂し、新たにデジタル田園都市国家構想総合戦略を策定しました。

国はこの新たな構想を、新しい資本主義の重要な柱の一つとして位置づけ、地方の社会課題を成長のエンジンへと転換し、持続可能な経済社会の実現や新たな成長を目指すことを基本方針としております。

こうしたことを勘案し、本市においてもデジタル技術の浸透・進展などを踏まえつつ、人口減少対策や本市の魅力向上を戦略的に進めるために、第2次中央市まち・ひと・しごと創生総合戦略を改訂し、新たに(仮称)中央市デジタル田園都市国家構想総合戦略の策定を行うことといたしました。

今後、議長・副議長にも参加いただいている外部有識者会議を中心に、戦略の方向性や具体的な事業等について広く意見を伺い、私が公約として掲げている施策との関連性を意識しながら、これまでの施策に改善を加え、デジタルの力を活用して地方創生の取組を加速化・深化させるための計画づくりに取り組んでまいります。

 

次に「令和5年度中央市総合防災訓練」についてであります。

今週27日の日曜日に、自主防災会、中央市消防団、中央市建設協力会等の協力を得て、総合防災訓練を実施いたしました。

今年度は、超大型台風の接近に伴う早期避難を想定し、関係機関等の連携体制の確保に努め、迅速かつ適切な初動対応を行うことを目的に訓練を行いました。

自主防災会においては、主に避難レベルに関する情報や、一人ひとりの防災行動計画となるマイ・タイムラインについての理解を深めていただき、有事の際の適切な避難行動につなげるための訓練を重点的に実施いたしました。

また、官民連携による災害対応能力向上の一環として、協定締結施設であります山梨中央ロジパーク等に、徒歩や自家用車で避難を行うなど、実践的な訓練を併せて行うことで、参加した皆様の防災意識・危機意識の向上と連携体制の確保につながる充実した訓練が実施できました。

冒頭でも申し上げましたが、本日で大震災から100年の節目を迎えました。私も改めて過去の災害に学び、私の使命であります市民の皆様の生命と財産を守るため、各種防災対策の強化に全力で取り組んでまいります。

 

続きまして、本定例会に提案いたします案件について、概要をご説明申し上げます。

 

本定例会に提案いたします案件は、条例案件 4件、予算案件 7件、決算認定の件 10件、その他の案件 3件、報告案件 3件であります。

 

はじめに、条例案件についてであります。

議案第36号 中央市印鑑条例中改正の件につきましては、電子署名等に係る地方公共団体情報システム機構の認証業務に関する法律の一部改正に伴い、多機能端末機による印鑑登録証明書の交付に際し、移動端末設備による交付を加えるため、所要の改正を行うものであります。

議案第37号 中央市都市公園条例中改正の件につきましては、中央市総合防災公園における有料公園施設を定めるため、所要の改正を行うものであります。

議案第38号 中央市営夜間照明施設条例中改正の件につきましては、中央市総合防災公園における市営夜間照明施設を定めるため、所要の改正を行うものであります。

議案第39号 中央市使用料徴収条例中改正の件につきましては、中央市総合防災公園の供用開始に伴い、公園内のサッカー場等の利用における使用料の額を定めるため、所要の改正を行うものであります。

 

次に、予算案件についてであります。

議案第40号 令和5年度中央市一般会計補正予算(第4号)につきましては、歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ3億4,144万9千円を追加し、歳入歳出それぞれ153億9,715万7千円とするものであります。

なお、今回の補正では共通事項といたしまして、4月の人事異動に伴う人件費の組替えを行っております。

 

主な補正予算の内容としましては、

総務費において、

公有財産の処分等に係る登記や鑑定等に係る業務委託料として238万1千円を、犯罪抑止及び安全対策のために実施する小井川駅駐輪場への防犯カメラ設置工事等の費用として174万2千円を、豊富支所の非常照明設備工事費として446万6千円を財産管理費に追加するものであります。

また、国が推進している基幹系システムの標準化・共通化に向けて、データを最適化するための委託料として517万4千円を行政事務電算化事業費に、移住・定住施策として実施している移住支援金交付事業と、本年度から新たに実施している奨学金返還支援事業の対象者の増加に伴う追加事業費として、合わせて1,700万円を企画総務費に追加するなど、全体で2,090万4千円を追加するものであります。

民生費では、

国庫負担金等の精算に関する各種返還金を追加するほか、統合保育園建設事業に係る施設整備費用として1,232万6千円を保育園費に追加するなど、全体で7,258万円を追加するものであります。

農林水産業費では、

本市の桜の名所であります「山の神千本桜」の登山道入り口付近の大鳥居林道舗装工事費として、林業振興費に169万4千円を追加するなど、全体で997万9千円を追加するものであります。

土木費では、

市道3169号線歩道整備事業における自治会所有物件の移設に係る設計業務等の委託料として、道路橋梁新設改良費に322万3千円を、山梨県が推進する健康増進に関するプロジェクトを活用した、公園への健康遊具設置工事費として、公園管理費に200万円、公園建設費に327万8千円を追加するなど、全体で967万1千円を追加するものであります。

教育費では、

田富北小学校移転整備事業における新たなグラウンドの整備に係る費用として、学校施設整備費に2億1,716万4千円を、また、上窪遺跡及び大鳥居宇山平遺跡の発掘調査等に必要な費用として、文化財費に1,553万8千円を追加するなど、全体で2億3,860万5千円を追加するものであります。

 

歳入の主な補正内容は、

普通地方交付税の確定に伴い、地方交付税5億3,630万円を、また、各種事業に係る国庫及び県支出金、JR東海からの補償費及び地方債を追加し、財政調整基金繰入金を減額するものであります。

議案第41号 令和5年度中央市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出予算の総額から、歳入歳出それぞれ443万9千円を減額し、歳入歳出それぞれ32億1,096万2千円とするものであります。

議案第42号 令和5年度中央市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ60万2千円を追加し、歳入歳出それぞれ4億719万8千円とするものであります。

議案第43号 令和5年度中央市介護保険特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ8,548万円を追加し、歳入歳出それぞれ22億6,326万3千円とするものであります。

議案第44号 令和5年度中央市地域包括支援センター特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出予算の総額から、歳入歳出それぞれ169万3千円を減額し、歳入歳出それぞれ1,137万2千円とするものであります。

議案第45号 令和5年度中央市簡易水道事業会計補正予算(第1号)につきましては、収益的支出に161万3千円を追加し、補正後の収益的支出予定額を1億9,624万9千円とするものであります。

議案第46号 令和5年度中央市公共下水道事業会計補正予算(第2号)につきましては、収益的収入・支出に、それぞれ203万4千円を追加し、補正後の収益的収入・支出予定額をそれぞれ8億555万4千円に、また、資本的収入・支出に、それぞれ173万7千円を追加し、補正後の資本的収入予定額を7億1,285万2千円に、支出予定額を8億2,939万3千円とするものであります。

 

次に、決算認定の件についてであります。

議案第47号 令和4年度中央市一般会計歳入歳出決算認定の件から、議案第56号 令和4年度中央市上水道事業会計決算認定の件まで、10件の決算認定につきましては、地方自治法及び地方公営企業法の規定により、監査委員の意見を付して提案するものであります。

 

次に、その他の案件についてであります。

議案第57号 中央市道路線認定の件から、議案第59号 中央市道路線変更の件につきましては、路線の認定・廃止・変更について、道路法の規定により、議会の議決を経る必要があるため、提案するものであります。

 

次に、報告案件についてであります。

報告第7号 令和4年度中央市一般会計予算継続費の精算の件につきましては、地方自治法施行令の規定により、継続費について精算したので報告するものであります。

報告第8号 令和4年度中央市健全化判断比率の報告の件につきましては、地方公共団体の財政の健全化に関する法律の規定により、健全化判断比率を監査委員の意見を付して、報告するものであります。

報告第9号 令和4年度中央市資金不足比率の報告の件につきましては、地方公共団体の財政の健全化に関する法律の規定により、資金不足比率を監査委員の意見を付して、報告するものであります。

 

以上、案件の内容について、概要をご説明申し上げました。よろしくご審議の上、ご議決・認定いただけますようお願い申し上げ、令和5年第3回市議会定例会における行政報告及び提案理由の説明といたします。

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