令和5年12月5日に開会した「第4回定例議会」での市長からの行政報告及び議案の提案理由を公開します

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051205議会写真市長

本日ここに、第4回市議会定例会を招集させていただきましたところ、議員の皆さまには公私ともにご多忙の中、ご出席をいただき心よりお礼を申し上げます。

 

師走を迎え、慌ただしい時期となってまいりました。また、日を追うごとに寒さも深まり、本格的な冬の到来を感じる季節となり、これから一段と寒さ厳しい時期を迎えることになります。

市民の皆さまにおかれましては、穏やかに輝かしい新年を迎えることができますよう、くれぐれも健康面にご留意ください。

また、この時期は暖房機器の使用や空気の乾燥に伴い、火災のリスクが高まります。火災は自然災害と異なり、一人ひとりの心がけで予防できる災害です。火災から尊い命と大切な財産を守るため、常日頃から防火意識を保っていただきますよう併せてお願い申し上げます。

さて、この1年を振り返りますと、3年ぶりの行動制限のない年明けから始まり、旅行動向の回復や各種イベントの正常化が顕著になるなど、コロナ禍からの脱却の年となりました。

本市においても各種イベントを再開し、春の「桃と桜のサイクリング」、夏の「スイートコーンマラソンアンドウォーク」では、県内外から多くの皆さまをお迎えし、交流人口の増加のきっかけとすることができました。

また、秋には多文化共生の推進を図る「フレンドシップちゅうおう」により、様々な国籍の市民の皆さまが久し振りに一堂に会し、親睦を深めたほか、やはり、4年ぶりの開催となりました「中央市ふるさとまつり」では、市内外から4万人を超える大勢の皆さまに来場いただくなど、大いに賑わいを取り戻すことができた1年となりました。

一方で、先の見えない物価高騰が続くことも懸念されており、市民生活や地域経済の回復を着実なものとするよう、市民や事業経営者の皆さまを支援していくことが重要であります。

先の臨時会でご議決を頂きました地域活性化商品券事業につきましては、来月末から使用ができるよう現在作業を進めており、市民の皆さまの経済的負担軽減の一助となることを期待しているところであります。

また、国の総合経済対策の補正予算成立を受け、物価高騰の影響が大きい低所得世帯に対する重点支援金を早急に給付するため、今定例会に追加補正予算案を提案いたしますので、ご審議のうえご議決いただきますようお願いします。

 

続きまして、9月定例会以降のいくつかの行政報告を申し上げます。

 

はじめに「各種行政計画の策定等について」であります。

 

今年3月に市政のよりどころとなる「第2次長期総合計画 後期基本計画」を策定したことを踏まえ、これまでに、各行政分野のより具体的で詳細な施策方針について、個別計画として策定を進めております。

現在、「まち・ひと・しごと創生総合戦略」、「地域公共交通計画」、「まちづくりアクションプラン」など、それぞれ円滑に検討を進めており、今後、議員各位をはじめ、市民の皆さまに計画案をお示ししながら、年度末をめどに策定してまいります。

また、都市計画法第34条第11号に基づく、市街化調整区域の開発基準を定める条例につきましては、現在、対象となる区域の案を検討中であり、年明けには中央市都市計画審議会において審議を予定するなど、制定に向けた作業を進めてまいります。

 

次に『第50回信玄公祭り 甲州軍団出陣について』であります。

 

本年の信玄公祭りの甲州軍団出陣に、公募による市民の皆さまと市の職員合計40名による「火の5番隊 小幡山城守虎盛隊」として6年ぶりに参加しました。

10月28日の当日は、道の駅とよとみで開催した出陣式において、必勝を祈願する「三献の儀」を執り行い、勝どきをあげて陣営を鼓舞したあと、舞鶴城公園より勇壮に出陣してまいりました。

公募により参加いただいた市民の皆さま、出陣式へ応援に駆けつけていただいた議員の皆さまをはじめとする市民の皆さま、ご協力をいただいたすべての皆さまに心より感謝を申し上げます。

 

次に『第8回中央市ふるさとまつりの開催について』であります。

 

先ほど申し上げました、中央市ふるさとまつりにつきましては、11月3日文化の日に「子どもが集えば未来が変わる」をキャッチフレーズとして開催し、4年ぶりの開催にも関わらず、市内外より大勢の皆さまにご来場いただきました。

当日は、恒例の子どもみこし・仮装パレードによる元気な入場を合図にまつりをスタートし、伝統・文化をテーマとした市をPRする団体のステージ披露、演歌歌手の丘みどりさんのステージなど、幅広い世代が楽しむことができるイベントを数多く行いました。

また、「産業」「収穫」「食」をテーマとした、市内企業による製品のPR、野菜等の特産品の販売、「青春のトマト焼そば」のPRのほか、子どもたちが楽しめる各種催しや、100を超える多くの出店が立ち並び、秋晴れの空のもと、久しぶりの賑わいを楽しむ皆さまの笑顔があふれる一日となりました。

 

次に『災害に強いまちづくりの推進』についてであります。

 

11月2日に、山之神地内の山梨グランドホテルを運営する株式会社シャトレーゼリゾート八ヶ岳様と「災害時における緊急避難場所としての使用に関する協定」を締結しました。この協定は大規模な地震や風水害などの災害発生時や、発生の恐れがある場合に、施設の一部を提供していただき、近隣の皆さまの一時的な避難場所を確保することを目的としております。今回の協定の締結により避難体制が大幅に強化され、市民の皆さまの安全と安心の確保がより確かなものとなり、公約に掲げた官民連携による災害対応能力の向上を推進することができました。

そのほか現在取り組んでおります、防災対策のさらなる充実を図るための、防災資機材置き場の整備や、市民の皆さまの防災意識の向上を図るため、ハザードマップの更新や新たな災害基準と警戒情報を盛り込んだ防災マニュアルの改訂など、引き続き災害に強いまちづくりを推進してまいります。

なお、防災資機材置き場の整備に要する事業費につきましては、本定例会に補正予算案を提案いたしますので、ご審議のうえご議決を賜りますようお願い申し上げます。

 

つづきまして、本定例会に提案いたします案件について、概要をご説明申し上げます。

 

本定例会に提案いたします案件は、条例関係8件、

予算関係10件、その他1件であります。

 

はじめに、条例関係についてであります。

 

議案第63号 中央市行政組織条例制定の件につきましては、複雑化・多様化しながら年々増加する行政ニーズに適時適切に対応するため、組織機構の整備を行う必要があることから、条例を制定するものであります。

その概要につきましては、未来戦略部、総務部、市民部、福祉部、こども健康部、産業建設部の6部を設置するとともに、都市計画課と企業立地推進室を統合した「まちづくり推進課」の設置及び水道課と下水道課を統合した「上下水道課」を設置するものであります。

 

議案第64号 行政組織機構の見直し等に伴う関係条例の整理に関する条例制定の件につきましては、行政組織機構の見直し等に伴い、関係条例の整理を行う必要があることから、条例を制定するものであります。

 

議案第65号 中央市地域経済牽引事業促進区域における固定資産税の課税免除に関する条例制定の件につきましては、関係法令に基づく事業計画に従って設置された対象施設に係る固定資産税について、地方税法の規定により課税免除することに関し、必要な事項を定める必要があることから、条例を制定するものであります。

 

議案第66号 中央市職員給与条例中改正の件につきましては、人事院勧告等に鑑み、職員の給料月額等の改定等を行うため、所要の改正を行うものであります。

 

議案第67号 中央市特別職の職員で常勤のものの給与及び旅費に関する条例中改正の件と、

議案第68号 中央市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例中改正の件につきましては、職員の給与改定等に鑑み、特別職の職員で常勤のもの及び議会議員の期末手当の支給率の改定を行うため、所要の改正を行うものであります。

 

議案第69号 中央市税条例中改正の件につきましては、山梨県県税条例の一部改正に鑑み、身体障害者等に対する軽自動車税の減免制度を見直すため、所要の改正を行うものであります。

 

 

議案第70号 中央市国民健康保険税条例中改正の件につきましては、関係法令の一部改正等に伴い、出産被保険者に係る産前産後期間の所得割額等の減額措置を講ずるため、所要の改正を行うものであります。

 

次に、予算関係についてであります。

 

議案第71号 令和5年度中央市一般会計補正予算(第6号)につきましては、歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ3億2,220万1千円を追加し、歳入歳出それぞれ160億8,332万 9千円とするものであります。

 

歳出の主なものについて説明します。

 

総務費では、行政組織の見直しに伴う行政事務電算機器の改修等に係る経費として294万円を、また、戸籍法の一部改正に伴う、住民記録システムの改修に必要な経費として430万5千円を行政事務電算化事業費に追加します。そのほか、防災対策のさらなる充実を図るため、布施地内の新山梨環状道路の高架下に防災資材置場を設置するための事業費として474万6千円を防災諸費に追加するなど、全体で2,531万8千円を追加するものであります。

 

民生費では利用ニーズの増加に伴い、障害者自立支援給付費として2,498万5千円を、また、対象者の増加に伴い、障害児通所給付費等4,438万9千円をそれぞれ障害者福祉費に追加します。そのほか、田富第二・第三保育園の統合に必要となる園舎建設の実施設計業務委託料など2,621万1千円を保育園費に、また、感染症の流行などによる受診者の増加に伴い、1,714万4千円を子ども医療費に追加するなど、全体で1億7,454万3千円を追加するものであります。

 

衛生費では、県の補助制度創設に伴い、新規事業として実施する、がん患者のためのウイッグや補正下着等の購入補助事業の費用として、保健事業費に40万円を追加するなど、全体で253万2千円を追加するものであります。

 

農林水産業費では、県営の土地改良施設等基盤整備事業の負担金の増加に伴い、農地費に720万円を追加するなど、全体で1,686万7千円を追加するものであります。

 

商工費では、シルク工芸館ふれあい館の改修工事に伴う厨房機器や陶芸用の窯、浴室やレストラン等の備品購入費等として、観光費に2,772万5千円を追加するなど、全体で2,915万5千円を追加するものであります。

 

土木費では、市道1003号線のJR身延線跨線橋の道路灯のLED化工事と、自治会要望や緊急修繕工事の実施に必要な費用として、424万5千円を道路橋梁維持費に、また、解体対象の市営住宅からアスベストが検出されたことに伴い必要となる施工管理費と追加工事費用として、345万9千円を住宅管理費に追加するなど、全体で1,415万1千円を追加するものであります。

消防費では、甲府地区広域行政事務組合負担金の確定に伴い、常備消防費に1,047万1千円を追加するものであります。

 

教育費では、田富小学校長寿命化改修工事設計業務委託の変更設計の増額分など、1,457万4千円を小学校費学校施設整備費に追加し、また、玉穂中学校に階段昇降機を設置する費用774万4千円を中学校費学校施設整備費に追加します。そのほか、日本語や文化・習慣の早期習得と学校教育を含めた包括的な学習支援を目的として実施する「外国籍児童生徒第三の居場所事業」のプレオープンの費用として社会教育総務費に86万5千円を追加するなど、全体で4,857万円を追加するものであります。

 

歳入の主な補正内容は、各種事業に係る国及び県支出金の調整と、令和4年度の決算確定による繰越金の追加に伴う財政調整基金繰入金の減額や、統合保育園建設に伴う公共施設等整備基金繰入金の追加、また、学校長寿命化改修事業に伴う合併特例事業債を追加するものであります。

 

議案第72号 令和5年度中央市国民健康保険特別会計補正予算(第3号)につきましては、歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ5,060万7千円を追加し、歳入歳出それぞれ32億6,156万9千円とするものであります。

 

議案第73号 令和5年度中央市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ2,216万6千円を追加し、歳入歳出それぞれ4億2,936万4千円とするものであります。

 

議案第74号 令和5年度中央市介護保険特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ1億4,884万5千円を追加し、歳入歳出それぞれ24億1,210万8千円とするものであります。

 

 

議案第75号 令和5年度中央市地域包括支援センター特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ 26万円を追加し、歳入歳出それぞれ1,163 万2千円とするものであります。

 

議案第76号 令和5年度中央市田富よし原処理センター事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ21万円を追加し、歳入歳出それぞれ8,835万7千円とするものであります。

 

議案第77号 令和5年度中央市簡易水道事業会計補正予算(第2号)につきましては、収益的支出に372万5千円を追加し、支出予定額を1億9,997万4千円とするものであります。

 

議案第78号 令和5年度中央市公共下水道事業会計補正予算(第3号)につきましては、収益的収入・支出に、それぞれ17万8千円を追加し、収入・支出予定額をそれぞれ8億573万2千円に、また、資本的収入・支出に、それぞれ100万7千円を追加し、収入予定額を7億1,385万9千円に、支出予定額を8億3,040万円とするものであります。

 

議案第79号 令和5年度中央市農業集落排水事業会計補正予算(第2号)につきましては、収益的収入・支出に、それぞれ417万5千円を追加し、収入・支出予定額をそれぞれ2億5,705万1千円に、また、資本的収入・支出に、それぞれ66万 4千円を追加し、収入予定額を1億435万6千円に、支出予定額を1億3,766万6千円とするものであります。

 

議案第80号 令和5年度中央市上水道事業会計補正予算(第1号)につきましては、収益的支出に28万7千円を追加し、支出予定額を2億7,308万9千円とするものであります。

 

次に、その他についてであります。

 

議案第81号 中巨摩地区広域事務組合の共同処理する事務の変更及び同組合規約の変更の件につきましては、変更の協議について、地方自治法の規定により関係地方公共団体の議会の議決を経る必要があるため、提案するものであります。

以上、案件の概要をご説明申し上げましたが、よろしくご審議の上、ご議決いただけますようお願い申し上げ、令和5年第4回市議会定例会における行政報告及び提案理由の説明といたします。

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