令和6年12月3日に開会した「令和6年第4回定例議会」での市長からの行政報告及び議案の提案理由を公開します
本日ここに、第4回市議会定例会を招集させていただきましたところ、議員の皆様には公私ともにご多忙の中、ご出席をいただきまして心よりお礼を申し上げます。
師走を迎え、本年も、残り僅かとなりました。
今年一年を振り返りますと、私の任期3年目の年頭に当たり、「果敢」を本年の主題とし、組織体制においては部制を敷き、スピード感をもって積極果敢に諸課題に取り組んで参りました。
8月には、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表され、これまでに経験したことがない事態に際しても、災害警戒本部の設置や、自主避難所の運営など、市民の皆様の安全安心を最優先に考え、対策に取り組むとともに、その後も防災対策に向けた災害時の協定の締結のほか、防災資機材の整備や防災教育など、ハード・ソフトの両面から、防災対策関連事業を積極的に推進して参りました。
11月には、世界的アウトドアブランドであるノルディスク等と連携し、本市初となるトレイルランニングの大会を開催し、たいら山をベースに、本市の新たな魅力の開発に向けて、全国に情報発信を行いました。また、人口減少対策、企業誘致、産業の振興など、中長期的に取り組む諸課題に対しても、外部有識者を交えた組織等による検討を進めるなど、その歩みを着実に進めることができたと考えております。
これらはひとえに、議員各位をはじめ、市民の皆様方のご理解ご協力の賜物であり、この場をお借りし改めて心より感謝を申し上げます。
なお、本市は来年度、令和8年2月20日で市制施行20周年を迎えます。今後はこの20周年の節目に向けて、市民の皆様とともに、さらに、新たな歩みを進めて参りたいと考えております。皆様におかれましては、寒さ厳しくなって参りますが、希望に満ちた輝かしい新年を健やかに迎えられますよう、御自愛をいただきたいと存じます。
さて、第50回衆議院議員総選挙が、10月27日に行われ、11月11日には第2次石破内閣が発足しました。
依然として、先の見えない物価高騰が続く中で、市民生活や地域経済を支える経済政策には、多くの国民が関心を寄せるところであり、現在は新政権の経済対策等、国の動向に強く関心が集まっているところであります。今後は、現在開会中の臨時国会において審議される、国の総合経済対策の動向について注視するとともに、市としても迅速な対応を取るべく、引き続き情報収集等を進めて参ります。
なお、10月26日、27日に開催を予定しておりました、第16回中央市文化祭は、開催会場となる玉穂総合会館が選挙の投票所となったため、文化祭関係者の皆様には多大なご理解をいただき、年明け1月18日及び19日に延期とさせていただきました。
中央市文化協会が主催する、本市最大の文化の祭典である中央市文化祭は、専門部による写真や書道など作品の展示、コーラスや楽器の演奏など芸能発表の他、市民の皆様にもご参加いただける茶会やダンスパーティーなど、多彩なメニューで開催されます。市民の皆様等におかれましては、ぜひとも会場に足をお運びいただきますようお願い申し上げます。
次に、大変明るい話題をご報告させていただきます。
既に報道等でご案内のとおり、10月9日にカザフスタンで開催されました、卓球アジア選手権、女子団体決勝におきまして、日本は中国に3対1で勝利し、2大会ぶりの優勝を果たしました。中国が出場した大会での優勝は1974年以来、実に50年ぶりの快挙となり、本市出身で世界ランク12位の平野美宇選手は、同じく6位の選手に3対1で勝利し、チームの勝利に貢献しました。夏のパリオリンピック「銀メダル」獲得の興奮冷めやらぬうちの、この報道に、私は無論、市民そして国民の皆様が歓喜したことかと存じます。
また、既にご報告のとおり、8月29日、平野選手から市役所に表敬訪問をいただいた際には、市民の皆様に応援への感謝のメッセージをいただき、市ではその栄誉を称え、「中央市民栄誉賞」を授与させていただいたところであります。
今後とも平野選手の益々のご活躍に向けて、市民の皆様におかれましても、温かいご声援とご支援をお願い申し上げます。
続きまして、9月定例会以降における、いくつかの報告をさせていただきます。
初めに、「11月3日に開催した第9回中央市ふるさとまつり」についてであります。
前日までの大雨の影響で、プログラムの縮小等も心配されましたが、当日は関係者の皆様のご協力により、グラウンドの水たまりも解消し、秋空の下「子どもが楽しむ子どもが集まる祭り」をコンセプトに、市民参加のお祭りとして「子どもみこし・仮装パレード」をはじめ、全てのプログラムを予定どおり実施することができました。
前日の雨の影響で、小中学校のグラウンド駐車場が使用できない状況にもかかわらず、市内外から約3万人の皆様に訪れていただき大盛況のうちに開催することができましたことは、ひとえに、出店者をはじめ関係各位のご理解ご協力のお陰であると深く感謝申し上げます。
なお、来年度は、第10回の節目の年となることから、工夫を凝らし、皆様にとって、より思い出深い祭りとなるよう検討して参りたいと考えております。
次に、「Nordisk Mountain Trail in YAMANASHI CHUO」(ノルディスク マウンテン トレイル イン ヤマナシチュウオウ)についてであります。
このイベントにつきましては、本年5月に株式会社ノルディスクジャパン様及び株式会社山梨中央銀行様と、「アウトドアを基軸とした地域活性化に関する連携協定」を締結した取り組みの第1弾として、11月23日に、本市のたいら山を舞台としてトレイルランニングの大会を開催したもので、距離・約25kmのロングコースと、約12kmのショートコース、及び約6kmのウォーキングの全3コースで、県内外から約400名のご参加をいただきました。
また、この日は、YSKe-comシルクパークを会場に、アウトドア イベント「Hygge in YAMANASHI CHUO 」(ヒュッゲ イン ヤマナシチュウオウ)も同時開催され、アウトドア用品の販売やキッチンカーなど多彩なブースが出店されるとともに、ゲストにお笑いコンビ チュートリアルで、キャンプ芸人としても活躍する、徳井義実(とくい よしみ)さんをお迎えし、トークショーを繰り広げたほか、シルクふれんどりぃでは宿泊イベントも併せて開催いたしました。これらのアウトドアイベントを通じて、本市のたいら山からの眺望や里山の風景を満喫していただくとともに、首都圏からも近いという交通の利便性の良さや、シルクふれんどりぃなど、県内外に本市の魅力を存分に発信することができたと感じております。
改めまして、ご協賛いただきました企業様、その他運営に携わっていただいた全ての関係者の皆様に深く感謝を申し上げます。
次に、災害対策を目的に締結した協定、2件についてであります。
初めに、10月31日には、株式会社オスカー様と「災害時における支援協力に関する協定」を締結いたしました。
この協定は、本市において災害が発生し、または発生する恐れがある場合に、株式会社オスカー様から役務の提供として、災害救援活動に従事する方の衣服類のクリーニング、使用済み防災備蓄用毛布の衛生処理とアルミ蒸着シートによる真空加工保存処理、また、物資の支援協力として、ペットボトル入り飲用保存水の提供など、円滑な災害救護活動の充実を図ることなどを目的としています。
また、11月7日には、災害発生時にキャンピングカーを活用した、復旧や復興支援活動を行っている、一般社団法人日本RV協会様と、県内で初となる「災害時におけるキャンピングカーの提供に関する協定」を締結いたしました。
この協定は、本市において災害が発生し、または発生する恐れがある場合に、日本RV協会様から、キャンピングカー等を優先的に提供していただき、災害発生時における効率的な救援活動の確保を図ることなどを目的としています。
市では本年度、地域防災計画の改定作業や防災行政無線の改修事業等を進めておりますが、これらの協定により、災害への備えの充実と、災害対策のより一層の強化が図れるものと考えております。
今後とも市民の皆様の安全・安心を最優先に、各種防災対策を推進して参ります。
続きまして、本定例会に提出いたします案件についてご説明を申し上げます。
本定例会に提出いたします案件は、専決処分の承認を求める件 1件、条例案件 1件、予算案件 7件、その他の案件 5件であります。
はじめに、専決処分の承認を求める件についてであります。
議案第75号 令和6年度中央市一般会計補正予算(第4号)の専決処分による補正予算の概要につきましては、衆議院の解散に伴い10月27日に行われた、第50回衆議院議員総選挙等の執行経費として、歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ1,766万2千円を追加し、歳入歳出それぞれ157億7,319万3千円として10月9日付で専決処分したものであります。
次に、条例案件についてであります。
議案第76号 情報通信技術の活用による行政手続等に係る関係者の利便性の向上並びに行政運営の簡素化及び効率化を図るためのデジタル社会形成基本法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例制定の件につきましては、情報通信技術の活用による行政手続等に係る関係者の利便性の向上並びに行政運営の簡素化及び効率化を図るためのデジタル社会形成基本法等の一部を改正する法律による行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の一部改正に伴い、引用条項を改めるため、関係条例の整理を行うものであります。
次に、予算案件についてであります。
議案第77号 令和6年度中央市一般会計補正予算(第5号)につきましては、歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ3億9,197万9千円を追加し、歳入歳出予算の総額を、歳入歳出それぞれ、161億6,517万2千円とするものであります。
初めに、歳出の主な補正予算の内容といたしまして、
総務費では、
市民部のレイアウト変更として、現在、南館1階に置く市民部市民環境課・環境担当を、本館1階南フロアの市民部エリア内に移設するため、什器移設や庁舎内サイン等修正の経費として、120万9千円を財産管理費に、同じく、市民部のレイアウト変更に伴う配線業務の経費として、154万円を行政事務電算化事業費に追加するなど、全体で1,109万円を追加するものであります。
民生費では、
国庫負担金等の精算に伴う返還金の他、県の物価高騰対策・子育て世帯応援臨時交付金を活用し、中央市高校生世代物価高騰応援給付金として、物価高騰の影響を受ける高校生世代の児童がいる世帯の負担軽減を目的に、高校生世代の児童一人あたり1万円を給付するための事業費として、1,115万円を児童福祉総務費に、
公立保育園完全給食事業として、令和7年度から公立保育園の給食に、主食のごはんを提供するため、調理室にガス炊飯器を設置する等の事業費として、165万7千円を、また、田富第二・田富第三統合保育園西側駐車場整備事業として、駐車場設計業務委託や用地取得費など1,979万8千円をそれぞれ保育園費に追加し、そのほか、生活保護費では、医療扶助の増加に伴い、1億1,100万円を追加するなど、全体で1億9,289万6千円を追加するものであります。
農林水産業費では、
県営の土地改良施設等基盤整備事業・農道整備事業分の負担金の増加に伴い、1,575万円を農地費に追加するなど、全体で1,585万円を追加するものであります。
土木費では、
木造住宅耐震シェルター設置事業補助金について、新たに防災ベッドを補助対象に加えることとし、補助上限額の2件分、72万円を土木総務費に、また、県営釜無団地の用途廃止に伴い、隣接する市営釜無団地入居者も使用している集会所が立地する県有地の購入費として、142万2千円を住宅管理費に追加するなど、全体で515万7千円を追加するものであります。
教育費では、
学校給食センター運営事業において、調理器具や受電設備等の維持、点検業務等の経費として、111万3千円を学校給食費に追加するなど、全体で173万9千円を追加するものであります。
次に、歳入の主な補正予算の内容につきましては、
各種事業に係る国及び県支出金の予算調整の他、令和5年度の決算確定による繰越金の追加とそれに伴う財政調整基金繰入金の減額、また、旧玉穂北部児童館売払い収入や市債の補正等を追加するものであります。
議案第78号 令和6年度中央市国民健康保険特別会計補正予算(第3号)につきましては、歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ5,087万4千円を追加し、歳入歳出それぞれ31億9,172万1千円とするものであります。
議案第79号 令和6年度中央市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ2,309万円を追加し、歳入歳出それぞれ5億2,521万円とするものであります。
議案第80号 令和6年度中央市介護保険特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ1億3,849万1千円を追加し、歳入歳出それぞれ24億826万5千円とするものであります。
議案第81号 令和6年度中央市田富よし原処理センター事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ8,657万7千円を追加し、歳入歳出それぞれ1億6,231万7千円とするものであります。
議案第82号 令和6年度中央市公共下水道事業会計補正予算(第2号)につきましては、収益的収入及び支出に、それぞれ71万9千円を追加し、収益的収入及び支出予定額をそれぞれ8億1,532万1千円に、また、資本的収入及び支出に、それぞれ50万円を追加し、資本的収入予定額を7億9,995万3千円に、資本的支出予定額を9億2,481万8千円とするものであります。
議案第83号 令和6年度中央市農業集落排水事業会計補正予算(第3号)につきましては、収益的収入及び支出に、それぞれ10万円を追加し、収益的収入及び支出予定額をそれぞれ2億8,411万5千円とするものであります。
次に、その他の案件についてであります。
議案第84号 中央市道路線認定の件及び、議案第85号 中央市道路線変更の件につきましては、市道路線の認定・変更については、道路法の規定により、議会の議決を経る必要があるため、提案するものであります。
議案第86号 指定管理者の指定の件につきましては、「中央市シルク工芸館ふれあい館」、「中央市豊富シルクの里公園」、「中央市豊富郷土資料館」、「中央市与一弓道場」の4施設について、指定管理者の指定を行うもので、地方自治法第244条の2第6項の規定により、議会の議決を経る必要があるため、提案するものであります。
議案第87号 山梨県市町村総合事務組合の共同処理する事務の変更及び山梨県市町村総合事務組合規約の変更の件につきましては、組合の共同処理する事務を変更し、及び組合規約を変更する協議については、地方自治法第290条の規定により関係地方公共団体の議会の議決を経る必要があるため、案件を提出するものであります。
議案第88号 山梨県市町村総合事務組合の共同処理する事務の変更に伴う財産処分の件につきましては、組合が共同処理する事務を廃止することに伴う、組合の財産処分を定める協議については、地方自治法第290条の規定により関係地方公共団体の議会の議決を経る必要があるため、案件を提出するものであります。
以上、案件の内容についての概要をご説明申し上げました。ご審議のうえは、ご議決いただきますようお願い申し上げ、令和6年第4回市議会定例会における行政報告及び提案理由の説明といたします。
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