令和7年6月12日に開会した「令和7年第2回定例議会」での市長からの行政報告及び議案の提案理由を公開します
本日ここに、第2回市議会定例会を招集させていただきましたところ、議員の皆様には公私ともご多忙のところ、ご出席をいただきまして心より御礼を申し上げます。
さて、6月に入り、今年も嬉しい季節の便りが届いております。
た・から農産物直売所では、5月24日土曜日に19周年創業祭が開催され、中央市産の新鮮野菜の販売をはじめ、特産トマトの軽食グルメ、各種キッチンカー、フリーマーケットなど家族で楽しめるイベントも多数開催され、多くのお客様で賑わいを見せておりました。
また、道の駅とよとみでは、本市特産の「ゴールドラッシュ」を販売する「とうもろこしフェア」が、6月1日日曜日及び7日土曜日の2日間で開催されました。
両日とも、県内外から大勢のお客様にご来場いただき、朝収穫されたばかりのゴールドラッシュ1万本以上は、短時間で完売となるなど、フェアは大盛況となりました。これらの季節の味覚を、市民の皆様は無論、県内外の皆様にもぜひご賞味いただけるよう、こうした機会を捉え、市の魅力発信にも努めて参りたいと思います。
また、梅雨の時期に入り、本格的な出水期を迎えるにあたり、豪雨等による河川の氾濫や土砂災害等の危険性も高まって参ります。
本市が、令和6年度からの継続事業として進める「防災行政無線のシステム更新業務」と併せて、導入を進めて参りました「防災アプリ」につきましては、今月下旬より一般公開を開始する予定です。このスマートフォン及びタブレット端末用アプリにつきましては、防災無線の放送内容が時間を問わず確認できるほか、防災マニュアルや各種ハザードマップなど、防災に関連する資料を簡単な操作で閲覧できる機能も備えております。
また、防災関係機関が提供する多様なコンテンツとの連携も可能であり、今後は、これらの機能を最大限に活用し、市民の生命と財産を守ることを最優先に、災害に強いまちづくりに向けて、より一層効果的な防災情報の発信に努めて参りたいと考えております。
続きまして、3月定例会以降における、いくつかの報告をさせていただきます。
はじめに、「“心(しん)”あるまちへ活性化キャンペーン第6弾商品券事業」についてであります。
コメ価格の高騰や長引く物価高騰に対して、市民の皆様や、市内店舗・事業所の皆様を応援するため、関連事業費を令和6年度補正予算で計上し、準備を進めてまいりました「中央市“心”チケット」につきましては、先月、5月下旬から配付を開始したところであります。商品券は、市民1人あたり5千円分、内訳は共通券2千円分、中小店専用券3千円分で、利用期間は、7月1日から8月31日までの2ヶ月間となります。市民の皆様には、利用期間等にご留意の上、ご活用いただきたいと思います。
なお、国における物価高や、いわゆるトランプ関税の影響を踏まえた、追加の経済対策に向けた動きが報じられておりますが、本市といたしましても引き続きその動向を注視し、必要な施策を展開して参ります。
次に、人気ロックバンド「マカロニえんぴつ」でボーカル・ギターを務める、本市出身「はっとりさん」のふるさと大使委嘱についてであります。
はっとりさんは、三村小学校、玉穂中学校をご卒業され、2012年「マカロニえんぴつ」を結成、特に若い世代から絶大な人気を集め、2021年の「日本レコード大賞」では、最優秀新人賞を受賞し、翌年には、楽曲「なんでもないよ、」が、優秀作品賞にも選ばれました。委嘱式は4月9日、市役所においてオンライン形式で執り行い、はっとりさんからは「中央市で培ったものや環境など、全てが繋がって今に至っていると実感している。中央市、そして山梨の皆さんの誇りとなれるよう、音楽活動を通じて活躍していきたい」などとごあいさつをいただきました。このふるさと大使の就任をきっかけとして、はっとりさんに大使の名刺を送り、市のPRに活用していただくほか、市制施行20周年記念シティプロモーション事業として、マカロニえんぴつの楽曲を活用した施策を検討し、本市の情報発信等にも繋げて参りたいと考えております。市民の皆様におかれましても、はっとりさんとマカロニえんぴつの活動に、ご声援をいただきますようお願い申し上げます。
次に、「スポーツを基軸としたウェルビーイング推進に関する連携協定」についてであります。
この協定は、株式会社ヴァンフォーレ山梨スポーツクラブ及び一般社団法人ヴァンフォーレスポーツクラブとの三者協定により、地域に根差したスポーツクラブであるヴァンフォーレ甲府と連携し、本市のさらなるスポーツ振興に取り組むとともに、市民のウェルビーイング、心身の健康や幸福度の充実等を目指すものであります。協定は、3月12日に締結し、同月20日には、ヴァンフォーレ甲府の外国人選手の皆様と市内の外国籍児童・生徒との交流イベントを開催したところであり、この協定を機に、本市のスポーツ振興と市民の皆様のウェルビーイングの充実に向けて、さらに取り組みを進めて参りたいと考えております。
次に、企業版ふるさと納税についてであります。
昨年5月21日、本市は株式会社柳正堂書店様と「売上収益の一部の寄附についての覚書」を締結し、その内容といたしましては、柳正堂書店イオンタウン山梨中央店での書籍等の販売1点につき10円を、翌年度、企業版ふるさと納税によりご寄附頂くものであります。本年4月24日、株式会社柳正堂書店様からこの覚書に基づく令和6年度分の販売実績に伴い、172万8,170円のご寄附をいただき、私からは感謝状を贈呈し、感謝の意をお伝えしたところであります。この取り組みは、全国で書店の減少が問題化する中で、同社がブック&カフェとして新たに本市で書店をオープンするにあたり、本市の総合戦略における「学ぶ力を育む、幼児・学校教育の推進」の趣旨にご賛同頂き、企業版ふるさと納税の申し出を頂いたものであり、また、事業は本年度以降も継続されるなど、たいへん意義深いものであると考えております。
なお、この寄附につきましては、株式会社柳正堂書店代表取締役社長 大塚 茂様のご意向に基づき、学校図書室の図書更新費に充てさせていただきます。
次に、「とまチュウ」の中央市特別住民の認定についてであります。
中央市商工会青年部のご当地キャラクター「とまチュウ」は、長年本市のPR活動、地域貢献活動等にも積極的に尽力し、その存在が市内外にも認知されているところであります。今般、市制施行20周年を機に、「とまチュウ」の長年の地域貢献活動に敬意を示すとともに、本市のさらなるイメージアップ及び地域振興の一翼を担っていただくことを目的として、「とまチュウ」を中央市特別住民に認定することといたしました。今週の月曜日6月9日には、市役所において中央市商工会会長のほか、同会青年部関係者の皆様ご同席の下、「とまチュウ」に中央市特別住民票を交付させていただきました。今後「とまチュウ」とは、本市の特別住民として、より効果的なタイアップ等の事業を推進して参りたいと考えております。
次に、「健幸健活2025 in 中央市」についてであります。
このイベントは、市制施行20周年記念事業の第一弾として、20周年の節目に、市民一人一人が主体的に健康づくりに取り組むことで、心身ともに幸福感を高め、「健康で元気に暮らせるまち」の実現を目指し、幅広い世代を対象として、令和7年6月21日の土曜日、午前10時から玉穂総合会館で開催いたします。当日は、山梨大学医学部附属病院の医師による生活習慣病に関する先進的な取り組みについての特別記念講演や、体験ブースでは、血管年齢や骨の健康度の測定、認知症VR体験、eスポーツ体験など、自身の健康を楽しく振り返る催しを設けております。
また、愛育会による親子向けの遊びのコーナーや、食生活改善推進員によるおざらの無料配布など、幅広い世代の方々が楽しみながら学べる多彩な内容をご用意しておりますので、多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。
続きまして、本定例会に提出いたします案件についてご説明を申し上げます。
本定例会に提出いたします案件は、専決処分の承認を求める件2件、予算案件1件、その他案件2件、報告案件8件であります。
まず、専決処分の承認を求める件についてであります。
議案第32号 中央市税条例中改正の件につきましては、地方税法等の一部改正に伴い、中央市税条例の一部を改正する必要が生じましたが、令和7年4月1日から施行するため、3月31日付で専決処分したものであります。
議案第33号 中央市国民健康保険税条例中改正の件につきましては、地方税法施行令の一部改正に伴い、中央市国民健康保険税条例の一部を改正する必要が生じましたが、令和7年4月1日から施行するため、3月31日付で専決処分したものであります。
次に、予算関係についてであります。
議案第34号 令和7年度中央市一般会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ、4億4,883万5千円を追加し、歳入歳出それぞれ176億460万9千円とするものであります。
各款の主な補正予算の内容といたしまして、
総務費では、基幹系電算システムの標準化に伴い、市税等、納入済通知書のOCRデータ作成システム改修費負担金として、行政事務電算化事業費に691万9千円を追加し、マイナンバーカードを活用した、医療費助成のオンライン資格確認に向けて、PMH医療費助成システムに、市の基幹系電算システムを連携させるための費用として、同じく行政事務電算化事業費に105万6千円をそれぞれ追加するほか、令和6年度までの3年間、山梨大学との協働により行った「SDGs推進事業」の成果として、市の花レンゲソウから抽出した乳酸菌を用いて製造した、トマト果汁入り発酵ライスミルクの製造業務委託料として、企画総務費に99万円を追加するものであります。
また、令和6年度に実施した、定額減税補足給付金の当初調整給付について、令和6年分所得税等の額の確定に伴い、本来給付すべき所要額と、当初調整給付額とで差額が生じた場合に、追加で不足額の給付を行う「物価高騰対応重点支援給付金給付事業(不足額給付分)」の事業費として、賦課徴収費に2億244万5千円を追加するなど、全体で2億1,225万2千円を追加するものであります。
民生費では、聴力の低下によりコミュニケーションが取りづらい高齢者に対し、補聴器の使用により積極的な社会参加を促すとともに、難聴による認知機能の低下を予防するため、山梨県と連携し、補聴器の購入に要する費用に対して補助金を交付する事業費として、高齢者福祉費に258万円を追加するほか、放課後児童クラブを利用する児童の保護者へのメール配信や、オンラインでの欠席連絡機能などを持つ連絡システムの導入を目的に、タブレット型端末の購入費用、45万1千円を追加するなど、全体で311万3千円を追加するものであります。
衛生費では、令和6年度から定期接種化された、高齢者等における新型コロナウイルスワクチンの予防接種について、インフルエンザとの併発による重症化リスクを回避すること等を目的に、接種日において、65歳以上の方、または60歳から64歳までの一定の基礎疾患を有する方を対象に、予防接種1回につき7,800円を助成する事業費として、予防費に1,404万円を追加するほか、山梨県が推進する、猫の殺処分を無くすための事業と連携した、飼い主のいない猫の不妊・去勢手術費助成金事業として、動物管理費に151万円を追加し、全体で1,555万円を追加するものであります。
農林水産業費では、新規就農者等の円滑な経営継承及び早期の経営発展に向けた取組を支援することを目的に、就農後の経営発展のために必要な機械・施設の導入等の取り組みを国及び県と連携して支援する事業費として、農業振興費に374万7千円を追加するものであります。
土木費では、道路橋梁維持事業として、浅利川沿いの道路舗装及びガードレールの修繕を行う、市道1021号線舗装改修工事の積算業務委託料及び工事費を追加するほか、山宮2号橋など、PCBの除却を伴う橋梁塗装塗替工事2件分の工事費など、合わせて、6,805万円を道路橋梁維持費に追加するものであります。また、総合防災公園内の多目的広場(サッカーエリア)クレイコートにつきまして、施設を利用する皆様から、人工芝化への多くの要望を受けたことを踏まえ、独立行政法人日本スポーツ振興センターの補助金を活用し、コートを人工芝にするための工事費として、1億2,109万9千円を公園管理費に追加するなど、全体で1億9,058万7千円を追加するものであります。
教育費では、令和8年1月からの供用開始に向けて工事を進める、田富小学校校舎の長寿命化改修工事につきまして、仮設校舎で使用する備品及び情報機器類を改修後の校舎に移設する業務の委託料のほか、新たに整備する校舎用備品及び情報機器類の購入費など、1,851万7千円を学校施設整備費に追加するなど、全体で2,313万2千円を追加するものであります。
次に、歳入の主な補正内容は、
物価高騰対応重点支援給付金給付事業(不足額給付分)に係わる交付金のほか、各種事業に係る国及び県補助金や市債等を追加するとともに、不足財源に対する財政調整基金繰入金を追加するものであります。
次に、その他の案件についてであります。
議案第35号 動産取得の件につきましては、市立学校の備品を取得することについて、中央市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分の範囲を定める条例第3条の規定により、議会の議決を経る必要があるため、提案するものであります。
議案第36号 契約締結の件につきましては、中央市立田富第二・田富第三統合保育園建設(建築主体)工事の請負契約を締結することについて、中央市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分の範囲を定める条例第2条の規定により、議会の議決を経る必要があるため、提案するものであります。
次に、報告案件についてであります。
報告第2号 令和6年度中央市一般会計予算繰越明許費の件につきましては、18事業で、総額5億8,705万5,475円を令和7年度に繰越ししたものであります。
報告第3号 令和6年度中央市一般会計予算事故繰越の件につきましては、1事業で、349万7,791円を事故繰越ししたものであります。
報告第4号 令和6年度中央市一般会計予算継続費の逓次繰越の件につきましては、3事業で、総額1億8,413万5,638円を逓次繰越ししたものであります。
報告第5号 令和6年度中央市簡易水道事業会計予算繰越の件につきましては、1事業で、7,480万円を令和7年度に繰越ししたものであります。
報告第6号 令和6年度中央市公共下水道事業会計予算繰越の件につきましては、2事業で、総額5,012万7千円を令和7年度に繰越ししたものであります。
報告第7号 令和6年度中央市農業集落排水事業会計予算繰越の件につきましては、1事業で、2億9,404万7千円を令和7年度に繰越ししたものであります。
報告第8号 令和6年度中央市上水道事業会計予算繰越の件につきましては、1事業で、968万円を令和7年度に繰越ししたものであります。
報告第9号 和解及び損害賠償額の決定の件につきましては、中央市内で発生した車道内の瑕疵による事故に係る和解及び損害賠償の額について、令和7年6月2日付けで専決処分を行ったので、地方自治法第180条第2項の規定により、報告するものであります。
以上、案件の内容についての概要をご説明申し上げました。
ご審議のうえは、ご議決をいただきますようお願い申し上げ、令和7年第2回市議会定例会における行政報告及び提案理由の説明といたします。
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