令和7年12月5日に開会した「令和7年第4回定例議会」での市長からの行政報告、議案の提案理由及び所信表明を公開します

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20251205議会写真市長

本日、ここに、第4回市議会定例会を招集させていただきましたところ、議員の皆様には公私ともにご多忙のところ、ご出席をいただきまして心より御礼を申し上げます。

 

初めに、本年9月5日、台風15号の発生に伴い、静岡県牧之原市ほか2市町で発生した、国内最大級の規模となる竜巻で被災された皆様方に、心よりお見舞いを申し上げますとともに、皆様の一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。

本市では、牧之原市と締結する「災害時の相互応援に関する協定」に基づき、9月15から21日までの7日間、職員4名を2班に分けて派遣し、罹災証明書の発行に必要な、住宅の被害認定のための調査業務などを担ったほか、本年度配備した防災トラックを提供するなど、復旧の一助を担ったところであります。派遣後の職員4名からは、活動内容等の報告を受けたところであり、本市としても、この経験から得られた教訓を基に、相互支援体制を進めるなかで、今後とも災害に強いまちづくりを推進して参ります。

さて、師走を迎え、本年も残すところあとひと月となりました。そして、いよいよ来年、令和8年2月20日には、市制施行20周年の記念の時を迎えます。

今日の本市の繁栄は、ひとえに、先人の皆様方の語り尽くせぬほどのご尽力と、この場にいる議員各位をはじめ、市民の皆様方のご理解とご協力の賜物、そのものであり、市長として、改めましてこの場をお借りし、衷心より感謝を申し上げます。令和7年度におきましては、20周年という節目を迎えるにあたり、これまでの歩みを振り返り、先人の皆様方の労苦に深く感謝するとともに、その節目を市民の皆様と共に祝い、次の新たな10年の歩みに向けた契機とすることを目的に、市制施行20周年記念事業を展開しているところであります。引き続き、令和8年2月22日、日曜日に開催する「市制施行20周年記念式典」のほか、残された事業につきましても、鋭意取り組みを進めて参ります。市民の皆様におかれましては、寒さ厳しくなって参りますが、希望に満ちた輝かしい新年を健やかに迎えられますよう、御自愛をいただきたいと存じます。

 

また、令和7年は、昭和100年に当たり、戦後80年の節目の年でもあります。本市が加盟する「峡中地区都江堰市友好協議会」では、昨年度、友好都市締結30周年を迎えたことから、本年度、山梨県と中国四川省との友好県省締結40周年記念事業に合わせ、10月26日から29日までの4日間、都江堰市を表敬訪問いたしました。本市からは、金丸市議会議長及び私が訪問し、都江堰市、都江堰中学校などでは、熱烈な歓迎を受け交流を深めてきたところであります。 今後とも都江堰市との産業、教育、文化等について交流を深め、さらなる友好関係を築いて参りたいと、思いを強くした次第であります。

一方、全国各地ではクマの市街地周辺での出没や、人身被害の発生が数多く報告されております。本市では、市のホームページや防災無線で注意喚起を行うとともに、山梨県のホームページとリンクして、クマの出没情報等をお知らせするなどしており、引き続き、市民の皆様の安全・安心に向けて情報発信などに努めて参ります。 なお、11月22日に開催を予定しておりました、「第1回Nordisk Mountain Trail in YAMANASHI CHUO」におきましては、県内外から382人の参加申し込みをいただきましたが、コース上において、クマの目撃情報が複数寄せられたことから、参加者の安全を最優先に考え、誠に残念ではございますが中止とさせていただきました。大会を心待ちにしていた参加者、大会ボランティアの皆様には、ご理解をいただきますようお願い申し上げます。また、本大会を支えていただいております、株式会社ノルディスクジャパン様、株式会社山梨中央銀行様のほか、ご協賛をいただきました企業様、その他運営に携わっていただきました関係者の皆様には、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

続きまして、9月定例会以降における、いくつかの報告をさせていただきます。

 

初めに、田富小学校校舎長寿命化改修工事の完了についてであります。

令和6年6月に着工いたしました田富小学校校舎長寿命化改修工事につきましては、本年10月末日をもって無事、工事が完成し、11月10日には関係者の皆様にご臨席を賜り、完成式典を執り行いました。工事期間中、児童や保護者など関係者の皆様、そして、近隣の皆様方には多大なるご理解とご協力をいただき、改めましてこの場をお借りし深く感謝申し上げます。また、市議会議員の皆様、施工に携われました事業者の皆様など、本事業に携われました全ての皆様方に、心より敬意と感謝を申し上げます。本工事では、校舎を今後30年以上安心して使用できるよう、建物の構造や機能などの基本的水準を大幅に引き上げたほか、現代に求められる教育環境への適合を実現しております。また、今回の改修では、災害時に普通教室棟の2階部分を福祉避難所として開設することを想定し、受電設備や自家用発電設備を増築棟の高所に設置し、水害による停電時においても、高齢者や障がいをお持ちの方が安全に避難できる、地域の重要な防災拠点としての整備も行ったところであります。今後は、現在施工中の外構工事を本年12月末までに完了させ、年末から年始にかけて、仮設校舎からの引越し作業を行い、子ども達は新年1月9日の3学期から、この生まれ変わった安全で快適な校舎で、学校生活をスタートさせる予定となっております。本校がこの地域の教育と地域活動の拠点として、市の将来を担う子どもたちの健やかな成長を促すことを強く期待し、今後とも教育環境の整備・充実を着実に推進して参ります。

 

次に「中央市子ども第三の居場所」の開所についてであります。

外国にルーツのある児童・生徒を対象に、学習・生活支援を行うことを目的とした「外国籍児童生徒第三の居場所事業」を主な使用用途とし、公益財団法人B&G財団様の助成を受け、旧ひまわり児童館を改修する形で整備を進めて参りました「中央市子ども第三の居場所」が、この度完成いたしました。10月24日には、B&G財団常務理事 朝日田智昭 様をはじめ、関係者の皆様をお迎えし、オープニングイベントを開催したところであります。今後は、多文化共生はもとより、幅広い世代が気軽に訪れ、交流する場となることを期待し、本事業を推進して参りたいと考えております。

 

次に、中央市市制施行20周年記念事業について、経過報告をさせていただきます。

初めに、「第10回中央市ふるさとまつり」についてであります。

秋空が広がる11月3日文化の日、記念すべき第10回の節目となる今回は、市内外から約4万2千人の皆様にご来場いただきました。本市ふるさと大使の鷹木信悟さんによる開会宣言を皮切りに「子供みこし・仮装パレード」をはじめ、ステージ上では、田富中学校吹奏楽部による演奏、各種団体によるダンスや伝統芸能が披露されました。また、会場内では、中央市商工会、市内企業を中心に、「産業・収穫・食」をテーマに「青春のトマト焼きそば」や市内企業製品、特産品の野菜等の出店など、様々なコーナーにおいて、多くの方で賑わいを見せておりました。終盤には、細川たかしさんの歌謡ショーで圧巻のステージが繰り広げられたほか、今回は、市制施行20周年を記念し、午後7時から200発の花火を打ち上げるなど、記念事業にふさわしい充実した内容で実施し、多くの皆様にご満足いただけたものと思っております。改めまして、本大会の実行委員会をはじめとする関係者の皆様、また、早朝よりご尽力をいただきました多くの市民、企業の皆様などすべての皆様に深く感謝申し上げます。

 

次に、「中央市スポーツフェスティバル」についてであります。

10月13日の祝日、「スポーツで繋がる」をコンセプトに、中央市総合防災公園において、中央市スポーツフェスティバルを開催しました。当日は子どもから高齢者まで、市民約700人のご参加をいただき、フロアボールなどの軽スポーツや、パラスポーツのボッチャ、ブラインドサッカー等、合わせて16のブースを体験したほか、私と県内を拠点に活動する、プロ及びアマチュアスポーツチームの選手・スタッフが、スポーツの魅力や可能性についてスポーツトークショーを繰り広げました。スポーツの秋にふさわしい青空のもと、スポーツへの意識高揚と市民の皆様の交流を深める秋の一日になったものと感じております。

 

次に、「第17回中央市文化祭」についてであります。

中央市文化協会が主催する、本市最大の文化の祭典である中央市文化祭が、10月25・26日の両日、玉穂総合会館で開催され、延べ約500人の皆様にご来場をいただきました。文化協会専門部による短歌や書道など作品の展示、コーラスや楽器の演奏など芸能発表の他、市民の皆様にもご参加いただけるダンスパーティー、陶芸部によるワークショップも開催され、市制施行20周年の節目に、来場者の皆さんと共に楽しむ文化祭として、より多くの皆様に本市の文化をご堪能いただく2日間となったところであります。

 

また、9月定例会でも一部ご案内させていただきましたが、10月19日の日曜日、玉穂生涯学習館におきまして、理解促進研修・啓発事業 心のバリアフリー「前向きに生きる心」を、記念講演として開催いたしました。本市在住であり、日川高校バスケットボール部OBで書籍「左手1本のシュート」の主人公で知られる、「田中正幸」さんを講師に、脳出血で倒れ右半身麻痺が残る中、目標に向かい諦めずに進むには「自身が夢を諦めない強い心を持ち続けること。人と人、仲間との支えがあって、今の自分があること。」など、田中さんとのディスカッションも含め、自身の体験を通した講演をしていただきました。会場では、田富女子ミニバスケットボールスポーツ少年団のメンバーを含めた約130人の皆様が、時にユーモアを交えながら語られる力強いメッセージに真剣に耳を傾けておりました。

また、11月18日の火曜日、玉穂総合会館におきまして、eスポーツ交流イベント「いきいきフェスタin 中央市~eスポーツでつながる笑顔の輪」を開催いたしました。eスポーツの対戦会では、初めて挑戦される方も多く、皆さん真剣に太鼓をたたく姿がみられました。また、体操やダンス、脳トレ体験、認知症VR体験や、血管年齢測定など楽しみながら様々な体験をしていただき、参加者約150人の、笑顔あふれるイベントとなったところであります。

市制施行20周年記念事業につきましては、様々なジャンルから、市民の皆様が幅広く参加できる事業を念頭に展開をしております。これらの記念事業を通して、子どもから高齢者、障がいの有無に関わらず、すべての市民の皆様が生きがいを持って、「社会参加」や「地域づくり」に取り組む「協働」による市政運営をさらに進めて参りたいと考えております。

 

続きまして、本定例会に提出いたします案件についてご説明を申し上げます。

本定例会に提出いたします案件は、条例案件7件、 予算案件6件、その他の案件3件であります。

 

はじめに、条例案件についてであります。

議案第62号 中央市犯罪被害者等支援条例制定の件につきましては、犯罪被害者等の支援のための施策を総合的に推進することにより、犯罪被害者等の権利利益の保護並びに被害の軽減及び回復を図り、もって安心して暮らすことができる地域社会の実現に寄与するため、犯罪被害者等の支援に関する基本的な事項を定める必要があるため、条例を制定するものであります。

議案第63号 中央市乳児等通園支援事業の設備及び運営に関する基準を定める条例制定の件につきましては、児童福祉法の一部改正に伴い、乳児等通園支援事業の設備及び運営に関する基準を定める必要があるため、条例を制定するものであります。

議案第64号 中央市特定乳児等通園支援事業の運営に関する基準を定める条例制定の件につきましては、子ども・子育て支援法の一部改正に伴い、特定乳児等通園支援事業の運営に関する基準を定める必要があるため、条例を制定するものであります。

議案第65号 中央市消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例中改正の件につきましては、新たに機能別消防団員制度を導入することに伴い、消防団員の種類及び機能別消防団員の報酬の額を定める等のため、条例の一部を改正するものであります。

議案第66号 中央市使用料徴収条例中改正の件につきましては、中央市総合防災公園サッカー場の人工芝化に伴い、施設使用料の額を改定するため、条例の一部を改正するものであります。

議案第67号 中央市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例等中改正の件につきましては、児童福祉法等の一部を改正する法律の施行に伴うこども家庭庁関係内閣府令の整備等に関する内閣府令による関係府令の一部改正等に伴い、関係条例の規定を整理するため、条例の一部を改正するものであります。

議案第68号 中央市下水道条例等中改正の件につきましては、災害その他非常の場合において、迅速に排水設備等及び給水装置の復旧を行うことができるよう、排水設備等及び給水装置の復旧を行うことができる者の特例について定めるため、条例の一部を改正するものであります。

 

次に、予算案件についてであります。

議案第69号 令和7年度中央市一般会計補正予算(第4号)につきましては、歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ、3億2,030万3千円を追加し、歳入歳出予算の総額を、歳入歳出それぞれ、181億2,306万4千円とするものであります。

初めに、歳出の主な補正予算の内容では、特別会計等も含めた該当科目の共通事項といたしまして、各事業の年度末までの支出見込みや事業費の確定等による補正、または財源の組み替えを行うものであります。

款ごとの主な補正予算の内容といたしまして、

総務費では、ふるさと納税寄附見込み額の上方修正に伴い、返礼品の品代やポータルサイト手数料などの関連経費として、一般管理費に1,537万2千円を追加するほか、新たに、結婚に伴う費用負担の軽減策として、国の事業を活用し、新婚世帯の新生活に伴う、家賃や引越費用、リフォーム費用などの一部を助成する「中央市結婚新生活支援事業補助金」の事業費として、企画総務費に1,830万円を追加するなど、全体で3,875万2千円を追加するものであります。

 

民生費では、国庫負担金等の精算に伴う返還金や、後期高齢者医療の療養給付費負担金の増額分として、後期高齢者医療費に1,540万円を追加するほか、生活保護費のうち、医療扶助の増額見込み分として、扶助費に3,400万円を追加し、また、玉穂総合会館2階、多目的ホールのシャッター修繕工事の費用として、総合会館運営費に190万3千円を追加するなど、全体で8,636万円を追加するものであります。

 

衛生費では、「中央市からだ未来ポジヘル事業」として、山梨大学がデジタル技術を活用して行うヘルスケア向上を目指す実証事業に協力するための費用として、消耗品、備品購入費、保健事業費に110万1千円を追加するなど、全体で117万6千円を追加するものであります。

 

農林水産業費では、農閑期に修繕を行う必要がある、水路の修繕などの自治会要望等への対応として、農地費に250万円を追加するほか、県営事業として行う、宇山平地区経営体育成基盤整備事業の負担金として、同じく農地費に1,052万3千円を追加するなど、全体で1,302万3千円を追加するものであります。

 

土木費では、通学路の安全点検に伴う対策費や自治会要望へ対応するための修繕料として、道路橋梁維持費に200万円を追加するほか、田富第二及び第三統合保育園建設地の東、88号橋補修工事の設計に伴う工事費の追加分として、道路橋梁維持費に640万円を追加するなど、全体で1,202万6千円を追加するものであります。

 

教育費では、三村小学校の屋根補修工事及び雨漏りにより劣化したコンクリート等の補修工事に要する費用として、小学校施設整備費に1,005万4千円を追加するほか、玉穂中学校の暖房用灯油配管の漏油箇所修繕工事の費用として、中学校施設整備費に436万7千円を追加するなど、全体で1,758万1千円を追加するものであります。

 

次に、歳入の主な補正予算の内容につきましては、各種事業に係る国及び県支出金等の予算調整の他、令和6年度の決算確定による繰越金の追加と、それに伴う財政調整基金繰入金の減額、また、事業に伴う市債等を追加するものであります。

議案第70号 令和7年度中央市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ4,479万2千円を追加し、歳入歳出それぞれ31億2,332万4千円とするものであります。

議案第71号 令和7年度中央市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ4,780万円を追加し、歳入歳出それぞれ6億4,016万5千円とするものであります。

議案第72号 令和7年度中央市介護保険特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ7,610万2千円を追加し、歳入歳出それぞれ23億6,172万7千円とするものであります。

議案第73号 令和7年度中央市田富よし原処理センター事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ1,032万3千円を追加し、歳入歳出それぞれ1億509万9千円とするものであります。

議案第74号 令和7年度中央市公共下水道事業会計補正予算(第2号)につきましては、収益的収入及び支出に、それぞれ5万円を追加し、収益的収入及び支出予定額をそれぞれ8億4,471万円に、また、資本的収入及び支出に、それぞれ3万1千円を追加し、資本的収入予定額を7億8,360万7千円に、資本的支出予定額を9億1,097万1千円とするものであります。

次に、その他の案件についてであります。

議案第75号 動産取得の件につきましては、中央市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分の範囲を定める条例第3条の規定により、議会の議決を経る必要があるため、提案するものであります。

議案第76号 中央市道路線廃止の件につきましては、道路法第10条第3項の規定により、議会の議決を経る必要があるため、提案するものであります。

議案第77号 中巨摩地区広域事務組合規約の変更に関する協議の件につきましては、地方自治法第290条の規定により関係地方公共団体の議会の議決を経る必要があるため、提案するものであります。

以上、案件の内容についての概要をご説明申し上げました。

ご審議のうえは、ご議決いただきますようお願い申し上げ、令和7年第4回市議会定例会における行政報告及び提案理由の説明といたします。

 

なお、最後になりますが、ここで、来年3月に予定される次期中央市長選挙に関して、私の所信を一言、述べさせていただきます。

 

令和4年4月、私は、多くの市民の皆様からのご支援を賜り、中央市の第2代市長として、その重責を担うこととなりました。以降、私の政治信条である「市政は、市民一人ひとりが主人公」を念頭に、市民の皆様の声に耳を傾けると共に、人脈の形成にも努め、全身全霊を注ぎ、市政の舵取りを行って参りました。振り返ってみますと、未曽有の災禍ともいえる、新型コロナウイルス感染症に対しては、市民の皆様の健康を最優先に、スピード感を持って対策に当たるとともに、子ども医療費の無償化対象年齢の拡充や保育・教育環境の充実など、優先的に取り組む事項には、決断力と実行力を持って市政の舵取りを進めて参りました。

令和5年3月には、第2次中央市 長期総合計画後期基本計画を策定し、5つの基本政策を柱に、子育て・教育環境のさらなる充実、健康長寿と生きがいづくり、安全・安心に向けた防災対策、さらには、商品券事業などの経済対策、そのほか、数々の課題に対しても、「協働」の理念の基、積極果敢に取り組みを進めて参りました。この間、市民の皆様や各種団体の皆様から、次期市長選挙への立候補の要請を数多くいただき、身に余る光栄であると思うと共に、引き続き市長の要職を担うことが、これまで私を支えていただいた市議会をはじめ市民の皆様、各種団体の皆様の負託に、さらにお答えするものであるとの決断に至りました。私はここに、次期、中央市長選挙に立候補することを表明いたします。

社会、経済、環境、AIなど、あらゆる分野において時代は今、大きな変革期を迎えています。本市にとっても、この先の10年は、リニア中央新幹線の開業も見据え、さらに重要なものになると考えております。今期においては、中央市 デジタル田園都市構想総合戦略や、中央市 まちづくりアクションプランなどを策定し、人口減少対策やDXなど地方創生に向けた取り組みを推進したほか、都市計画法に基づく条例制定などの取り組みにより、本市の常住人口は、転入超過の傾向も一部見て取れるようになりましたが、人口減少問題は依然として深刻であります。また、基幹産業でもある農業のほか、商工業や防災、環境、公共インフラ、子育て、教育、健康長寿、そして、老朽化した公共施設や財政問題など、本市を取り巻く状況は、依然として厳しい課題に直面しております。

しかしながら、どのような状況下であっても、これまでの先人の皆様が築いた今日の繁栄を、我々の時代から、次の未来を支える子供たちの為に、誠心誠意、全身全霊でつないでゆく。私は引き続き、その重責に向けた取り組みの先頭に立つ覚悟を、改めて、ここに表明するものであります。

残す任期もあと4か月となりましたが、本市の将来像「実り豊かな生活文化都市」の実現に向けて、最後の最後まで、初志貫徹の精神で取り組んで参りますので、引き続き、皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げ、私の所信とさせていただきます。

ご清聴、ありがとうございました。

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