木造聖観音菩薩坐像(龍徳寺)[市指定]

木造聖観音菩薩坐像は、像高31.8センチメートル、檜材の寄木造り、玉眼入り、胡粉地彩色像です。
頭上に高く宝髺を結い、宝冠をつけ、地髪部には天冠台をめぐらし、額に白毫を入れています。いく分眦(まなじり)の釣り上がった切れ長の眼差し、固く結ばれた唇、角張って平板な顔つき、それに、いかつさの感じられる肩張りや、膝の肉付けなどから受ける印象は、観音菩薩の優しさというよりむしろきびしさといえます。
本坐像は、黒漆塗りの木瓜形厨子(もっこうがたずし)内に安置されていますが、厨子内中央部には五輪塔が黒漆で描かれ、観音開きの金箔押し両扉内側には、不動明王・毘沙門天両立像の彩色画が描かれています。
制作時期は室町時代初期と考えられます。
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住所 山梨県中央市中楯1332
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