大福寺破損仏群(大福寺) [市指定]

大福寺薬師堂外陣の左右には総数37点におよぶ仏像・神像が集められていました(現在は文化財保存庫内に収蔵)。これらの中には朽ちてしまい、ほとんど形がわからなくなったもの、1つの像がいくつかに分かれたものなどが含まれ、総合すると個別の像として19躯が確認できます。種類別に分けると、菩薩立像が7躯、神将形像が6躯、男神像が4躯、天部立像が2躯となります。
これらは、恐らく大福寺の周辺または背後の山中にあった神仏習合の堂宇に安置されていたと考えられ、大福寺を中心とするこの時代の信仰の在り方をよく伝える遺例であるといえます。
制作時期は、構造や表現から11~12世紀と思われます。甲斐国志によれば、江戸時代には既に破損仏となっていましたが、「雨の行者」と呼ばれ、雨乞いの霊仏として尊敬を受けていたことが知られます。
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